我が家では子供の時から干し肉が食卓にありました。

 

黒く得体の知れない”それ”を大人は好み、子供時代の私も好奇心から黒く得体の知れない”それ”を口に初めて入れた時のことは忘れることができません。

子供にとって”それ”はとても硬く、今までに食べたことのない食感でした。

ただ、噛めば噛むほどに旨みは溢れ出し、飲み込む頃には次が欲しくなり、その日から私は干し肉の虜となりました。

 

大人になった私はさらに津山の肉文化に触れ、肉文化の道を追求しました。

食肉の会社に入り、肉のあらゆる部位や処理技術を学び、数年後には肉料理専門店を構え、肉料理の提供と味の探求を続けています。

 

そんな私が、さらなる津山肉文化の発展と発信のため、津山でずっと愛され、子供の時感じたあの衝撃と感動を多くの人に伝えたいと思いHOSHINIKUSTORE ibushigin をオープンさせました。
より多くの人に干し肉を知ってもらい、得体の知れない黒い”それ”を口に入れてもらえたらと思います。